最良の結果に向けた確かな事実、HiPIMS を使用した高硬度加工

HiPIMS コーティングした切削インサートは、鍛造、鋳造の金型製造の考え方、作業方法を根底から覆すものです。 最良の結果に向けた確かな事実。この信念に従い、硬質金属と工具のスペシャリスト、Boehlerit 社は CemeCon と共同して短期間で新しいコーティングの新仕様を開発しました。これは FerroCon® と InoxaCon® を基盤にしたもので、鍛造、鋳造の金型製造にさらに効率的な切削インサートをお届けできるようになりました。

「金型を製造では、わずか数年前まで軟鋼が使われていました。 軟鋼をフライス加工し、焼き入れし、手間をかけて研磨するのです。 現在ではスチールを使用して、焼き入れし、硬質材料で輪郭をフライス加工します。 こうすることで多くの時間と費用が節減できます。 これは切削工具と HiPIMS コーティングの開発が飛躍的に進んだため可能になったことです」と Boehlerit 社で PVD コーティング開発マネージャーを務めるアルノ・ケップフ(Arno Köpf)博士は説明します。  

Boehlerit 社は、オーストリアのカプフェンベルク(Kapfenberg)を拠点に革新を推めています。 大学、研究機関、他のパートナーとの緊密に協力しています。 「フライス加工用の切削インサートは、硬くて丈夫でありながらも、耐用期間を長期化する高い靭性を兼ね備える必要があります。 市場をリードし続けるため、Boehlerit 社は同じく最高レベルで活躍するパートナーを必要としています。 当社では、常に市場にあるオプションを全てテストし、最良のものを決定しています」とアルノ・ケップフ氏は語ります。

Boehlerit 社で PVD コーティング開発マネージャーを務めるアルノ・ケップフ(Arno Köpf)博士は、 CemeCon プレミアム・プラス・サービスの結果を満足いくものと評価しています。 (写真: Boehlerit GmbH & Co KG)

最初のスケッチから完成品まで3か月

昨年、プレミアム工具メーカーである同社は、高硬度フライス加工の迅速なソリューションを必要としていました。対象は鍛造、鋳造向け金型用の切削インサートを使用した加工です。 同社のコーティング設備はこういったテストに適したものですがフル稼働中だったため、CemeCon の研究開発部門に依頼することにしました。 「CemeCon の専門知識はこのプロジェクトに対して完璧でした。 当社では CemeConと長年にわたって協力関係を築いてきました。CemeCon 開発部門は当社が必要とするものを熟知しています」とアルノ・ケップフ氏は語ります。

3か月の開発協力で、様々なコーティング仕様を共同で最適化しました。FerroCon® と
InoxaCon® を基盤としてです。 「このプロジェクトは、ロックウェル硬さ 60 という極端な高硬度で加工を行うもので、しかもスケジュールは非常に厳しいものでした」と CemeCon 開発部長、ヴェルナー・ケルカ―(Werner Kölker)博士はその挑戦について語ります。 CemeCon のプレミアム・プラス・サービスは、様々なファクターに合わせてお届けしています: 硬質金属の種類、前加工、コーティングの構成 「HiPIMS が可能にするポテンシャルを最大限に活用しました」とヴェルナー・ケルカ―は、Boehlerit 社と CemeCon の共同チームの成果をこう語ります。

FerroCon® コーティング新仕様は、フライス加工を高速化しながら工具寿命を延ばし、また加工面の品質を向上することを可能にします。 (写真: Boehlerit GmbH & Co KG)

緊密な協力関係で確かな結果

期限が迫る中でも最良の結果を出せるのは、協力関係だけです。 テスト工具はドイツ・オーストリア間を何度も往復しました。 「工具は、対応するデータシートを添付してヴュルゼレンに発送しました。 CemeConには表面を性質に応じて加工し、工具をコーティングして、当社に返送してもらいました。 その後、当社で切削加工を行い、フィードバックお伝えました」とアルノ・ケップフはプロジェクトの経過を説明します。 

納得の結果: 「新工具では、フライス加工が高速化し、工具寿命が大幅に延び、仕上げ面が改善するため、研磨を大幅に減らすことができます。 この新開発は、これまで市場に投入した鍛造、鋳造向けの金型製造用切削インサートなかで最高のものです」と、アルノ・ケップフは非常に満足して語ります。

Boehlerit GmbH & Co. KG

Boehlerit 社の硬質金属、工具は、金属、木材、プラスチック、複合材料を加工する基準となりました。 この切削材料と工具のスペシャリスト企業は、オーストリアの鋼鉄の町として知られるシュタイアーマルク州カプフェンベルクに拠点を置き、「鋼鉄ラボ」への近さを強みに、未来の材料を極めて高い要求水準で加工するという課題を解決しています。 切削材料、半製品、またフライス、旋削、穴あけ、成形加工向け精密工具や工具システムは、世界中でプロセス信頼性と効率を確かなものにしています。

従業員は経験豊富で、全 800人(内カプフェンベルクでは 500 人)、売り上げは年間約 1 億 1,000 万ユーロです。 Boehlerit 社では売上の 5 % を研究開発に直接投資しています。 こうして「革新の工場」ともいえる Boehlerit 社は、世界有数のサプライヤーとして、要求水準の高い用途分野でお客様にぴったり合ったソリューションとサービスをお届けしています。

www.boehlerit.com